駒込駅から徒歩6分ほどの西ヶ原の住宅街に軽食を扱うカフェ「fudangohan（ふだんごはん）」（北区西ヶ原1-）が1周年を迎えた。

店内の様子

　店主の田村さんは女性誌や書籍を中心に活動する料理家・栄養士。当初は、チェーン店や病院向けのメニュー開発や試食会で利用するテストキッチンとして事業を行っていたが、感染症対策として開けていた出入り口を近所の住人が店と勘違いして入ってきたのがきっかけとなり、現在のような店舗形式でも運営を始めた。

　料理教室の講師、料理研究家・浜内千波さんのアシスタントと長年にわたり料理を研究してきた田村さんが考案する「1日の3分の1の野菜が摂れる18種の素材が入った野菜ロールサンド」（550円）は、その名の通りたくさんの野菜と卵やチキンと栄養がふんだんに盛り込まれており、日々の生活で不足しがちな栄養を「おいしく手軽に摂取できる」という。

　他にも「北海道生クリームとフレッシュフルーツの贅沢（ぜいたく）フルーツサンド」（650円）や、フルーツとオートミール入りクリームに北海道餡（あん）を加えた期間限定の「マリトッツォ」（420円）などの甘味も取りそろえる。

　店名には普段の生活で、普段の何気ないご飯から健康を整えてほしいという田村さんの思いが込めた。普段の生活で、分かっていてもなかなか摂ることができていないことが多い野菜や果実を手軽に摂取できるようなメニューが特徴。

「偶然が重なったとはいえ、近所の方々無くしてこの店は存在しない。まだまだ終わりの見えないコロナ禍であるもののふだんごはんを共に作り上げている近所に住むスタッフと乗り越えていきたい」と田村さんは語る。

　営業時間は9時30分～17時。日曜～水曜定休。