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田端文士村記念館で初の夜間イベント 芥川龍之介の「怪異好き」に着目

東雅夫さんによる講演会の様子

東雅夫さんによる講演会の様子

 田端文士村記念館(北区田端6)が8月30日、芥川龍之介の「怪談・妖怪」をテーマにしたイベントを行った。

東雅夫さん(左)と田中俊行さん(右)によるトークイベントの様子

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 芥川の没後99年特別企画として、昼と夜に開催した。昼の部はアンソロジストで文芸評論家の東雅夫さんによる「怪異を愛した文士・芥川龍之介」と題した講演会。夜の部は怪談師の田中俊行さんが加わり、トークイベント「芥川龍之介と河童に酔う夜」を開いた。

 今回のテーマについて、同館研究員の星野志織さんは「芥川の『怪異好き』は、芥川ファンの間ではよく知られているが、一般的にはまだその印象が十分に浸透していない、いわば意外な一面。近年、ホラーや怪談に関する話題が注目され、さまざまなメディアで取り上げられるなど、怪異に興味を持つ人も多いと思う。そこで、芥川の『怪異好き』という一面を入り口に、関心を持ってもらいたいと思い、今回の昼・夜のイベントを考えた」と話す。

 夜間のイベント開催は同館初となる。非日常的な空間でテーマがより引き立ち、期待感や気分が盛り上がるのではないかと演出を考えた。芥川をイメージしたオリジナルカクテル(1,000円)も提供。同ドリンクは田端の「bar hanakura」(田端2)の協力によるもので、芥川が愛飲した煎茶とカッパの好物キュウリを使ったジンをベースにした一品。来年夏の芥川龍之介記念館の開館に向けて、地域全体を盛り上げていこうと、近隣商店とも協力する。

 星野さんは「今回は初めて当館にお越しくださった人も多く、『肩ひじ張らずに楽しむことができた』『ホラー好きという観点から芥川を考えたことがなかったので、作品を読んでみたくなった』などの感想を頂いた。芥川や同館にあまりなじみのなかった人にも興味を持ってもらえたことをとてもうれしく思っている」と話す。

 「芥川は、作品はもちろん、趣味や興味・関心の幅も広く、多様な切り口から楽しむことができる、入り口の多い作家だと思う。来年夏に迫った芥川龍之介記念館のオープンに向けて、現在、芥川の魅力に触れられるさまざまな展示を行っている。ぜひ足を運んでいただければ」と来館を呼びかける。