北区立東十条保育園(北区東十条3)で10月6日、地元の鮮魚店「魚鈴(うおすず)」(東十条3)による魚の解体実演が行われた。
当日は、朝一番に体長約50~60センチのブリが同園へ届けられた。3歳~5歳の園児約60人が、さばく前の丸ごとの姿を観察した後、解体実演が行われた。
目の前で同店の鈴木新一郎さんが3種類の包丁を使い分けながら手際よく解体し、骨や内臓などの構造を解説しながら、普段見慣れている切り身になるまでの過程を実演した。
実演後の質問時間には、園児から「ブリにはなぜ歯がないのか」「寝ている時は泳ぐのか」「今一番おいしい魚は何か」などの質問が飛び交い、切り身や骨、内臓に触れて確かめる姿も見られた。さばいたブリはその日の給食で「ぶり大根」として園児たちに提供された。
同園では約25年前の開所当初から、勤労感謝の日に合わせて園児が地域の商店や施設へ感謝の手紙を届ける活動を続けている。約15年前に仕入れ先となった同店を訪れた際、サメなど子どもたちが興味を持つ魚を用意して迎えたことに園児たちが感動。園長が「魚の生態や命を頂く大切さを伝えてほしい」と依頼したところ快諾され、毎年の解体実演が始まった。
鈴木さんは「解体実演は子どもたちの笑顔を見ることができるのが最大のご褒美。魚を見て、子どもたちが驚いたり、笑顔になってくれたりするのが一番うれしい」と話す。
同園の漆原浩子園長は「スーパーでは切り身しか見かけない中、実物を見て触れて命をいただく感謝を感じてほしい。地域の方々に見守られながら食への関心を育んでいきたい」と話す。