ラインスタンプで人気の「くまいぬといろいろ生き物」が北区ゆかりの偉人渋沢栄一に扮(ふん)して登場するコラボカフェが11月12日から、王子のイタリア料理店「トラットリアミノリ」（北区王子１）で開催されている。運営はアケナギ（赤羽１）。

店内の様子

　「くまいぬ」はラインスタンプで人気のキャラクター。女性や子どもを中心に幅広い世代で人気がある。同店では、「くまいぬ」をイメージしたオリジナルフードのほか、渋沢栄一風の格好をした描き下ろしの「くまいぬ」イラストを使った限定グッズを販売する。

　コラボのきっかけは、トラットリアミノリ社長の梶谷篤史さんとアケナギ社長福永孟甫さんなど数社が参加した渋沢栄一の好物「オートミール」を通して北区の魅力を発信するイベント「オートミールさんぽ」だったという。同イベント終了後、さらに自分たちの強みを生かした企画をと考えたのが今回のコラボカフェだったという。

　梶谷さんは「福永さんの会社はホームページや漫画のグッズ製作、コラボカフェ企画などで幅広くクリエーターを応援している。偶然だが、自分も前職は漫画やアニメなどのコラボカフェに関わる仕事をしていて2人で何か企画するならコラボカフェしかないと思った。『くまいぬ』は全国にファンがいて、今まで渋沢栄一や北区についてよく知らなかった人も、知ってもらうきっかけになるのでは」と期待を込める。

　　メニューは、「＼ズバババ／オム・ナポリタン」「ほくほく薬膳キーマカレー」（以上、サラダ付き）と「ジュッと焼印フレンチトースト」（以上1,100円）と「お庭のかぼすハニーソーダ」「大分みかんジュース」（スーベニアカップ付き＝1,500円、ドリンクのみ＝550円）。グッズはアクリルスタンド全8種（990円）とキャンバスアート全8種（1,980円）。

　「見た目と味の質を両立させる」ため。メニュー開発にも力を入れたという。薬膳キーマカレーは自社スタッフが独自にスパイスを調合し、フレンチトーストではオーツミルクを使うなど工夫を凝らした。「くまいぬ」作者の今井杏さん自らデザイン案を出し、オムレツ型や焼印も準備。ドリンクメニューでは作者が住む大分県の特産品を取り寄せた。

　「今井さんと僕らのこだわりが詰まったコラボ。『くまいぬ』ファンが全国からわざわざ足を運んでくれる。中には、初めて北区に来たという方もいて、当初の狙い通り幅広い層に北区の魅力を知ってもらうきっかけになっているようでとてもうれしい」と梶谷さんは話す。

　営業時間は11時30分～14時、17時～22時30分（金曜・土曜は翌2時まで）。事前予約制。12月12日まで。