北区西ヶ原周辺で現在、「名探偵浅見光彦の住む街ミステリーウォーク2023『渋沢さんからの贈りもの』」が開催されている。

霜降銀座商店街のアーケード

　同イベントは、作家・内田康夫さんの代表作「浅見光彦シリーズ」の主人公・浅見光彦が作中で西ヶ原に暮らしていることから、同地域をより知ってもらおうと企画した。

　参加者は謎解きストーリーやヒントが記された「ミステリー手帖」を配布場所で受け取り、手帖の情報と街なかにあるヒントから18のキーワードを探し出し答えを導き出す。所要時間は2～3時間程度。実行委員会スタッフの中村歌子さんは「手帖をよく読むとヒントが隠れているので、自分が名探偵になった気分で楽しんでほしい」と話す。

　今年で22回目の同イベントは、内田康夫財団の監修の下、ストーリーや謎解きの内容、「ミステリー手帖」デザイン・製作まで地域で暮らす実行委員会のスタッフが全て考えているという。毎回、テーマ設定から始まり、半年以上の準備期間を設ける。中村さんは「地域の魅力を知ってもらえるように謎を考えている。名所はネットで調べられるが、実際に歩いてみないと答えにたどり着けないように工夫を凝らした。謎解きをしながら、街の魅力を感じてくれれば」と呼びかける。

　ミステリー手帖は、北区飛鳥山博物館、滝野川図書館、滝野川会館、北区防災センター、霜降銀座・染井銀座商店街の各指定店、JR駒込駅、東京メトロ南北線西ケ原駅・駒込駅・王子駅に設置する。参加無料。5月28日まで。