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滝野川会館で原爆体験の句集「広島」の朗読モノオペラ

小暮さんと滝野川会館

小暮さんと滝野川会館

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 原爆体験の句集「広島」を題材にした朗読モノオペラ「つなぐ」が8月26日、滝野川会館小ホール(北区西ヶ原2)で開催される。

原爆投下10年後の句集「広島」

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 企画・創作は北区でも活躍するソプラノ歌手、小暮沙優さん。声楽家として活動するほか、楽曲制作や執筆活動も行っている。兵庫県を拠点とする「里俳句会」の同人でもある小暮さんは、同会代表の島田牙城(がじょう)さんを通じて同句集に出会ったという。

 同句集は原爆投下から10年後の1955(昭和30)年に刊行された。広く出回っておらず入手困難だったが、2022年に編集委員だった男性の遺族が広島県内の自宅から500冊を発見した。同句集の一部を譲り受けた島田さんは小暮さんをはじめとする若手の同人に配布した。

 同句集を読んだ小暮さんは「戦争の悲惨さを若い世代につなげたい」という思いで、モノオペラの創作を始めた。同俳句会のつながりで広島を訪れ、被爆者から体験も聞き、朗読、ピアノを組み合わせた80分ほどの作品を完成させた。8月初旬には広島と神戸で公演を行った。

 小暮さんは「私は広島で生まれ育った人間ではないが、当事者意識を持つことが大切。今後もライフワークとして取り組み、平和への思いを次の世代につなげていきたい。夏休みの機会に家族で参加してもらえれば」と話す。

 19時開演。活動協力費は2,000円。全席自由。

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