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ドナルド・キーンさんの命日「黄犬忌」と命名 記念財団設立も

「黄犬忌」命名発表(左:キーン誠己さん、右:弁護士中村幾一さん)

「黄犬忌」命名発表(左:キーン誠己さん、右:弁護士中村幾一さん)

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 北区立中央図書館(北区十条台1)で、 1月8日、ドナルド・キーンさんの命日「黄犬(キーン)忌」の命名と「ドナルド・キーン記念財団」の設立について養子のキーン誠己(せいき)さんが発表した。

「黄犬忌」の由来について、幼少期のドナルド・キーンさんとモデルになったスピッツ犬

 日本文学研究者で、多くの功績を残したキーンさんは、1996(平成8)年に北区アンバサダーに就任、2006(平成18)年に北区名誉区民に選定され、北区に40年以上在住した。生前は「旧古河庭園」(西ヶ原1)や「霜降(しもふり)銀座商店街」(西ケ原1)、「飛鳥山公園」(王子1)によく足を運んでいたという。

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 キーンさんの命日、2月24日を「黄犬忌」とし、毎年キーンさんの業績を永続的に顕彰するためのイベントを、誠己さんを代表理事とした同記念財団が開催する。初回の「黄犬忌」は、2月24日に紀伊国屋ホール(新宿区)で、キーンさんと親交のあった平野啓一郎さん、ロバート・キャンベルさんの公開対談が行われる。今後は、自宅や幼少期に残された膨大な未公開資料を整理、公開し、キーンさんの学術分野の研究成果に焦点を当てて活動していく。

 「黄犬忌」の由来について、「黄犬」はキーンさんが生前著名で愛用し、「黄犬忌」はキーンさんの直筆、黄色の犬のマークは、幼少期にかわいがっていた犬を誠己さんの兄がデザインしたもの。キーンさんも気に入っていたという。

 誠己さんは「父の遺品を整理していると、生前公開されていなかった貴重な資料が数多くあることに驚いた。一つ一つひも解き、財団に帰属させ、父の遺志である若い研究者を育てていきたい」と語った。キーンさんの人柄については、「父は明るくユーモアがあって機転の利く人だった。甘いものが好きで、よく商店街でケーキを買っていた」と笑顔を見せた。

 同図書館の「ドナルド・キーンコレクションコーナー」について、同職員松元宙子さんは「キーンさんが北区のために何かを残したいという思いから作られたコーナーは1月で満7年になる。キーンさんが散歩がてらにふらりと立ち寄ってくれるようなコーナーになっていて、キーンさんが北区民のために選び、寄贈した本を展示している。実際に手に取って見てもらえたら」と話す。

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