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滝野川の管理不全空き家の建物等除去 略式代執行は23区内で2例目

解体が行われる滝野川の空き家。不法投棄とみられる家電やゴミも見られる

解体が行われる滝野川の空き家。不法投棄とみられる家電やゴミも見られる

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 東京都北区は、北区滝野川2丁目の管理不全空き家について、1月8日10時、空家等対策の推進に関する特別措置法(空家特措法)に基づく略式代執行宣言を行った。

空家等対策の推進に関する特別措置法に基づく略式代執行宣言を行う北区職員

 同空き家は、近隣住民への聞き取りや登記情報や固定資産税課税情報の照会・調査を実施したが、建物所有者の所在確認をすることができないことから同法に基づく建物除去等の措置を実施することになった。同法による略式代執行は23区で2例目、都内では3例目。

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 2009(平成21)年4月、近隣住民から屋根瓦の落下の通報が入り、その後、屋根の崩落なども確認。区では注意喚起のため、バリケードの設置などを行っている。現在、建物内部がむき出しとなっており、所々で外壁が道路側に傾いている状態。さらに不法投棄と見られる家電製品やごみなどが敷地内に放置されている。

 王子駅から徒歩12分ほどの住宅街に位置する同空き家は、交通量の多い明治通りからも近く、取材当日も通りに向かう近隣住民の通行が見られた。まちづくり部住宅課担当者は「住民の安全が何より重要。昨年の9月、10月の台風のあとさらに建物の傾きが見られ、倒壊や落下物などにより非常に危険な状態のため執行に至った」と話す。

 当日は執行宣言の後、同課職員による現地確認が行われた。解体工事は、同空き家(木造平屋・140平方メートル)の建物除去と敷地内残置物の撤去。工期は2月21日まで。同工事の費用は約300万円(2分の1は東京都の補助)を見込んでいる。