東京都北区が8月27日、東京商工会議所、埼玉県深谷市、渋沢栄一記念財団、深谷商工会議所、ふかや市商工会と「渋沢栄一翁の顕彰に関する包括連携協定」を締結した。
締結式の会場となった東京商工会議所には、東京商工会議所 三村明夫会頭、埼玉県深谷市 小島進市長、東京都北区 花川與惣太区長、渋沢栄一記念財団 渋沢雅英理事長、深谷商工会議所 村岡正巳会頭、ふかや市商工会 沼尻芳治会長が訪れ、締結式が行われた。
協定は、2024(令和6)年に新一万円札の顔となる「渋沢栄一」の顕彰に当たり、各団体、自治体が持つそれぞれの特徴を生かしながら、魅力ある地域社会の形成や発展につなげていく事を目的としている。
花川区長は「関係する6者での協定締結は、心強くうれしく思う。地域社会が魅力あふれますます活性化するように取り組みたい」と話す。
北区では区内関係団体との公民連携による「東京北区渋沢栄一プロジェクト」を始動しており、「北区内の渋沢翁関連プロジェクト」の一環として、「新1万円札の顔 渋沢栄一翁が繋ぐ 北区と深谷市パネル展示」(東京区政会館)、「渋沢栄一街中資料館」(北とぴあ)、「渋沢栄一クイズラリー」(北区王子・飛鳥山周辺)、「北区花火会 渋沢栄一翁ストーリー花火」(荒川河川敷・岩淵水門周辺)、「渋沢資料館 館長出前講演会」(北区王子)、「渋沢栄一特設ページの開設」(東京商工会議所北支部)の6つの取り組みを8月26日に発表した。
渋沢栄一は、北区飛鳥山の一角に邸宅を構え、晩年から生涯までを過ごしており、「晩香廬」や「青淵文庫」といった建築物も現存している。抄紙会社(王子製紙)を立ち上げ、王子・滝野川地域の町行政の整備や文化事業などにも関わるなど、地域の発展にも寄与した。縁の深い東京都北区が取り組むシティプロモーション活動に、区民の期待も高まっている。