酒場詩人の吉田類さんをゲストに迎えた受動喫煙防止対策講演会「酒場から受動喫煙を考える」が1月25日、赤羽会館(北区赤羽南1)で開催される。主催は東京都北区。
2020年4月に施行される「改正健康増進法」や「東京都受動喫煙防止条例」などについて、区民に周知・啓発を行うことを目的としたもので、区民向け講演会を開催するのは23区で初めて。
2018(平成30)年3月に東京都北区が区民に実施した「健康づくりに関する意識・意向調査」では「区内施設で受動喫煙に遭った場所」の最多数が飲食店(63.4%)という回答結果が出ている。こうした背景から、来場者を限定しない親しみやすい講演会にするため、不特定多数の人が利用する飲食店に焦点を当て、登壇者を決定したという。
当日は、自身も禁煙に成功した経験を持つという吉田さんの基調講演のほか、北区医師会会長、北区食品衛生協会会長、赤羽料理飲食業組合組合長、子育て支援団体の代表らを招き、さまざまな視点から受動喫煙について考える内容で、パネルディスカッションを行う。
赤羽は、近年「立ち飲み」「せんべろ」「昼飲み」などをキーワードに多くの老舗飲食店がメディアなどで注目を集めており、特に土曜・日曜は日中から人気飲食店に行列ができるなど、世代を問わず区外からの客も目立ってきている。昨年6月には、赤羽一番街商店街の1950(昭和25)年創業の老舗店「鯉とうなぎのまるます家」も全面禁煙を発表・導入している。
開催時間は16時~18時(15時開場)。参加無料。定員は600人(事前申し込み不要・先着順)。