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田端のウェブマガジン編集長が「田端本」出版プロジェクト

「田端本」出版プロジェクトに挑戦する櫻井寛己さん

「田端本」出版プロジェクトに挑戦する櫻井寛己さん

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 北区田端のウェブマガジン「TABATIME(タバタイム)」編集長の櫻井寛己さんが7月1日、書籍「山手線で一番無名な田端から教えてもらったこと~地域に関わる人を増やす~(仮題)」出版プロジェクトを立ち上げた。

タバタバーで人気の「レモンサワー」

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 同プロジェクトは、「幻冬舎」と、クラウドファンディングプラットホームを運営する「CAMPFIRE」の共同出資で構築した出版プラットホーム「EXODUS(エクソダス)」で展開する。300人以上の応募者のうち、企画アイデアを選考する1次審査と、著者が5000字以上の序章を執筆して提出したものを選考する2次審査を経て、最終的に10人に絞られたプロジェクトの一つ。

 田端で商売する家系の4代目として生まれた櫻井さんは現在、TABATIME編集長、田端のコンビニ店店長、タバタバー店主という3つの肩書を持つ。書籍の内容について、櫻井さんは「田端の認知度向上と街に関わる人を増やしていきたいという思いを込めている」と話す。「自身の経験から『山手線で一番無名な駅、田端』をテーマに街の人から教わったこと、地域に関わるにはどうすればいいのか、など地域の関わり方について執筆した。田端だけで使えるノウハウではなく、どの地域でも誰でも簡単にできるようなものばかり。地域に関わることがなかった人、これから地域を盛り上げていきたいと考えている人に読んでいただきたい」とも。

 櫻井さんは現在、田端のLINEスタンプ作成なども手掛けており、同スタンプでも使われる「1番無名」いうキャッチフレーズについて、「定義するのは難しいが、友人に『一回も降りたことない』『本当に何もない街だね』『名前は聞いたことがある』『全く知らない』など言われ続け、それを逆手にとって勝手に『一番無名』と自虐的なキャッチフレーズを付けた」と振り返る。

 「スタートしてから田端周辺に在住する人、現在田端に住んでいないが、昔住んでいた人や、田端に愛着を持っている人からの支援が多い」と櫻井さん。「現在、田端に住んでいても、地域との接点を持っていない人などにも読んでもらいたいのでプロジェクトに参加していただければ」と呼び掛ける。

 同プロジェクトの支援者で仕事帰りにタバタバーに訪れていた20代の西村悠太さんは「出版のプロジェクトに参加するのは初めてだが、これまでの櫻井さんが手掛けたメディア活動を見てきている。面白い場所のある街なので、出版によって田端の街が盛り上がってくれるとうれしい」と期待を寄せる。

 クラウドファンディング支援金は1口2,500円から受け付ける。全てのリターン品に、電子書籍、紙の書籍、支援者の人のコメントが書籍に掲載される権利を用意するほか、地元企業「あみ印食品工業」の商品「炒飯の素」のセット、タバタバーの人気メニュー「レモンサワー」セットなども用意する。All-or-Nothing方式。支援募集は7月30日まで。

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