作家・内田康夫さんをしのぶ「野想忌(やそうき) 追悼特別企画展 思い出の内田康夫~北区~」が3月13日、北とぴあ地下1階展示ホール前(北区王子1)で始まった。主催は東京都北区。
命日の名称(文学忌)は「野想忌(やそうき)」。多くのファンや地域の人々に愛された内田康夫さん
同展は昨年3月13日、83年の生涯を終えた内田さんをしのび開催されるもの。名探偵・浅見光彦シリーズをはじめ、数々の人気小説を手掛けた内田さんは北区西ケ原の出身。1996年に北区アンバサダー(大使)に就任し、2002年に「北区内田康夫ミステリー文学賞」の創設に協力した。
幼少期からの内田さんの写真、愛用した帽子やネクタイなどゆかりの品をはじめ、北区を舞台に執筆した「北の街物語」の直筆原稿、北区が登場する映像化された作品の台本などを、テーマごとに分けて展示。日本中を舞台に多くの小説を執筆してきた功績や、生まれ、愛した北区での軌跡を振り返る内容となっている。
初日に来場していた、「名探偵・浅見光彦シリーズ」が好きだという北区在住の30代女性は「内田先生の歴史を見ると、こんなにも北区と縁があった方なのだなと改めて実感した。北区に住む人間として、他の作品も読んでみたくなった」と話す。
開場時間は9時~20時(最終日は16時まで)。観覧無料。今月31日まで。