成立学園高校(北区東十条6)で6月17日、「高校生が押さえておきたいお金のトリセツ」をテーマにした「金融教育」の授業が行われた。
同高探求クラスに通学する高校3年生の2クラスを対象に行った特別授業で、昨年11月に北区と瀧野川信用金庫が共催した中高生対象の起業家講演会に同高が授業の一環として参加したことをきっかけに地元金融機関の同信金の職員から直接金融に関する話を聞く機会として企画した。
当日は同信金の下飼手秀明さんが講師を務めた。授業では、信金の役割をはじめ、投資との向き合い方やクレジットカードの仕組みを取り上げ、生徒たちに「1年後に6万円の資金を用意するための方法」との問いを投げかけた。下飼手さんは、貯金と投資、借金をした場合による資金効率やクレジットカードの利便性、カード会社のビジネスモデルを教える一方、リスクについても伝えた。
下飼手さんは「お金のトラブルに巻き込まれないためにも、金銭感覚、計画性、相談相手、情報収集の4つを意識して、お金に振り回されるのではなく、自分で考えてお金を取り扱えるようになってほしい」と金融リテラシーの必要性を訴えた。