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田端で「作家たちの恋愛事情」展 芥川龍之介の手紙2通を初公開

芥川龍之介が山本喜誉司に宛てた手紙の一部(1916年1月23日)

芥川龍之介が山本喜誉司に宛てた手紙の一部(1916年1月23日)

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 田端文士村記念館(北区田端6、TEL 03-5685-5171)で2月26日から、企画展「恋からはじまる物語~作家たちの恋愛事情~」が開催される。

芥川龍之介が山本喜誉司に宛てた手紙の一部(1916年5月13日)

 芥川龍之介、林芙美子、竹久夢二など、田端にゆかりのある人物が活躍した明治後期から大正期は自由恋愛が許されず、親の意向で結婚相手が決められていた時代。そうした中において自立した考え方を持ち、自由に恋愛してきたそれぞれの恋文などを展示、紹介する。

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 同展では芥川龍之介が塚本文(のちの妻)への恋心を、友人であり文の叔父でもある山本喜誉司に告白した2通の手紙を初公開。1916(大正5)年1月23日の書簡では「最初は取り合わないでいられたが、今ではそうではない」と文の存在が自身の中で大きくなっていることを明かしている。同年5月13日の書簡では「僕が愛しているということを少しでも文ちゃんに知ってもらえたら」と悩める心情をつづる。

 ほかにも、林芙美子がパリから夫に宛てたキスマーク付きの書簡、竹久夢二が山田順子宛に送った別れの手紙なども公開する。

 同館企画担当者は「男女が自由に付き合えない時代において、作家たちの恋愛は多種多様。田端で活動していた平塚らいてう、佐多稲子などの恋愛事情が分かる資料も展示。この機会に、当時に思いをはせてもらえたら」と来館を呼び掛ける。

 開館時間10時~17時。月曜と祝日の翌日休館。入館無料。5月6日まで。