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北区中里の学生寮生らがフリー誌 編集から配布まで手掛けて10号目

編集部の学生 雑誌タイトルの由来となったJR山手線唯一の「第二中里踏切」踏切の前で

編集部の学生 雑誌タイトルの由来となったJR山手線唯一の「第二中里踏切」踏切の前で

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 北区中里の「やまがた育英会駒込学生会館」(北区中里3)の寮生らが編集から配布までを手掛けるフリーマガジン「KANKANKAN(カンカンカン)」が昨年12月の発行号で創刊10号と同時に創刊から5周年を迎えた。

歴代の編集部が手掛けてきた創刊から全ての号

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 同誌は2013年4月に創刊。寮のある駒込エリアを中心とした地域密着型のフリーペーパー。JR山手線唯一の踏切である第二中里踏切から響く音にちなんで「カンカンカン」と名付けたという。エリアの飲食店や滝野川図書館と中央図書館に置くほか、編集部の学生がJR駒込駅で直接配布も行っている。発行部数は8000部。約20人の学生寮生が編集部に在籍しているという。

 10号という節目に当たるため前号より10ページ増やし、誌面構成も変更した。同エリアの飲食店など個人店の紹介のほか、インタビュー企画や故郷山形県の特集記事も織り込んでいる。

 編集長で立教大学3年の大津和音さんは「10号という節目を迎え、過去に編集に関わった先輩が気に掛けてくれる。先輩からは『このエリアはチェーン店だけでなく、個人店が多いことが街の魅力につながっている。上京した学生に良くしてくれた街への恩返しの意味を込め創刊した』と改めて教えていただいた。住んでいても街の良さに気付かない人もいると思うが、本誌を手に取って、それらを再発見してほしい」と話す。

 例年、編集部員は就職活動などがあり3年で引退する学生が多いという。10号で引退する大津さんは「これまで世話になってきた地域の人や先輩方に感謝。本誌を通じて人とのつながりを感じられる良い経験ができた。街を知ってもらう活動にやりがいも感じられた」と振り返る。「編集部渾身(こんしん)の10号は地域の人だけでなく、山形出身の人にも、ぜひ手にしてほしい」と呼び掛ける。

 JR駒込駅周辺での直接配布は8時~と17時~(各1時間程度)。無くなり次第終了。

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