「第17回飛鳥山薪能」が11月21日・22日、北とぴあさくらホール(北区王子1)で開催される。
「飛鳥山薪能」は、2003(平成15)年に北区で生まれ育った能楽師の故木村薫哉さんが飛鳥山の能舞台で地域に恩返しをしたいとの思いから薪能を上演したことが始まり。2005(平成17)年に木村さんが逝去した後も、遺志を継いだ実行委員会が地域のボランティアとともに運営を行っている。
第一夜の演目は、供をつれずに野遊びに行った大名2人が、たまたま通りかかった男を無理やり従者に仕立てるが、腹を立てた男は持たされた太刀で逆に2人を脅し、さまざまな要求をするという狂言「二人大名」と、平維茂が信濃の戸隠山に鹿狩りに出掛けた際、紅葉狩りを楽しむ美しい女性たちを見かけ、鬼女とは知らず酒宴の席に加わった話を描いた能「紅葉狩」。第二夜では「成上り(狂言)」「俊寛(能)」を上演する。
出演者は野村万作さんと野村四郎さんの人間国宝2人が出演するほか、野村萬斎さん、森常好さんなども出演する予定。
会場では能を分かりやすく楽しめるよう、見どころをイヤホンガイドで解説するほか、外国人観客用にタブレット端末による英語字幕サービスも用意する。
16時30分開演。チケットは、SS席=8,000円、S席=6,000円、A席=4,000円、B席=2,000円。