味の素ナショナルトレーニングセンター(北区西が丘3)で6月8日、元競泳選手・松田丈志さんが「『勝ち飯』競泳教室2019」で講師を務めた。主催は、「味の素」「朝日新聞社」。
当日は、東京成徳大学中学・高校の水泳部員が味の素のアンバサダーを務める松田さんから直接、競泳指導を受けた。屋内トレーニングセンターの25メートルプールを使用し、松田さんが考案したプログラムで練習を行った。速く泳ぐために、スタートとターンの際の水中での姿勢(ストリームライン)、ドリルワークの後、ストロークの際の肘を立て方などの指導を受けた。
その後、生徒らは松田さんと共に昼食を取った後、研修室で「勝ち飯」教室に参加した。同社オリパラ推進室ビクトリープロジェクトチームリーダーの栗原秀文さんが講師を務め、部活性の毎日の「食事」「捕食」の取り方などを解説した。松田さんも教室に参加。松田さんは「トレーニング」「栄養」「睡眠」の3つがポイントとした上で、特に日々の食事や捕食の重要性と、体づくりへの影響・効果などを話した。
オリンピックに4度出場したメダリストの経験から来る言葉に、生徒らも真剣な眼差しで耳を傾けていた。一緒に参加した保護者は、具体的な食事メニューや忙しい中でも食卓での工夫を解説する場面では、大きく頷き、納得の表情を浮かべる様子が見られた。
松田さんは「スポーツで競技力を上げるには、『何となく』でやっていても良くならない。早い・遅いにも理由がある。時間は限られていたが、生徒たちに丁寧に伝えられるよう心掛けた」と話す。
「現役時代は、赤羽の街をよく歩いた。アスリートは焼き肉が大好きなので、近隣の複数の焼き肉店に行ったことがある。トレセンでは生ものは出ないので、おすしなども良く食べに出掛けた」とトレセンで過ごした現役時代の食生活も振り返った。