赤羽の新キャラクター「赤羽バネ子」ちゃんが5月8日にツイッター上で発表され、5月11日・12日の「赤羽馬鹿祭り」でデビューを果たした。
「バネ子」ちゃんは、東十条のデザイン会社「メルヘンズ」のタケヤマ・ノリヤ社長がデザイン、マスクは、マスク制作を専門にする「ひょっかめ」が制作した。タケヤマさんは元「タカラ」リカちゃん課出身で、イラストレーターとして独立した際に、区内企業の2代目、3代目の若手社長らが集まる「次世代未来塾」に参加し、事業発表の際に、23区でJRの駅が一番多い北区の各駅に「ご当地娘」を作るという構想が生まれたという。「勝手にご当地娘プロジェクト」を立ち上げ「バネ子」ちゃんが誕生した。
「バネ子はアイドルではなく、ゆるキャラでもない、ご当地娘。赤羽に住んでいる普通の女の子」とタケヤマさん。誕生日は8月25日、永遠の26歳。赤羽出身、赤羽在住。好物はおでんと焼鳥、お酒は飲めるが飲まないスタンスだという。
髪の色や髪型は赤羽の「レトロ」「昭和」「懐かしさ」などのイメージを生かし、「その辺りにいる女の子」を演出した。茶色で地味にならないようシックにまとめた。瞳は紫で不思議さを演出、2つ赤リボンがトレードマークとなっている。デビューは特注の洋服を用意、今はパリのアンティークのワンピースなどをそろえるなどおしゃれにも気遣いが見える。
タケヤマさんは「デビューとなった赤羽馬鹿祭りは、多くの人で賑(にぎ)わっていた中、バネ子と写真撮影を楽しむ人や、子どもが突然抱き着いてくるなど、幅広い年代の人とふれあえた。キャラクターは、稀に、いたずらされることもあるようだが、「女の子」として見てくれているのか、みんなのバネ子への接し方が優しくあったように感じる」と振り返る。
バネ子ちゃんは、赤羽馬鹿祭りに出掛けたほか、タケヤマさんがキャラクターデザインの講師を務めるアミューズメントメディア総合学院の授業でデッサンの美術モデルも務めた。今後について、タケヤマさんは「SNSで随時、活動を発表していきたい。声優をつけ、映像で配信しながら地域の宣伝活動、店とのタイアップや、看板娘としての活動も視野に入れている。現在は、キャラクターの商品化も検討中」と話す。
「担当したことのあるリカちゃんは歴史があり、触れていくうちに文化が写し鏡になっていると知った。赤羽の街と共に活動するバネ子の今後の展開を楽しみにしてほしい」とアピールした。