味の素ナショナルトレーニングセンター(北区西が丘3)で5月29日、日本オリンピック委員会(JOC)が主催するアスリートのための就職支援ナビゲーションシステム「アスナビ」説明会が北区と板橋区の共催で開催された。
アスリートの練習拠点である味の素ナショナルトレーニングセンターと区内企業が近い距離にある立地を生かし、北区での開催に至った。開催は今年で6回目。
「アスナビ」は、現役トップアスリートが競技をしながら仕事ができる環境を整えるため、トップアスリートの就職を支援する取り組み。企業への就職を希望するアスリートと、競技活動に理解を示す企業のマッチングを目的としている。
当日は、企業入社を希望している、フェンシング・エペ選手の安雅人さん、セーリング470級選手の田中美紗樹さん、トライアスロン選手の宮崎集さん、安松青葉さん、スキー・ハーフパイプ選手の高橋佳汰さん、ボブスレー選手の伊藤隆太さん、7人制ラグビー選手のバティヴァカロロ・ライチェル・海遥さんが参加し、企業は北区・板橋区内などから41社が参加した。
会場では、企業による「アスナビ」採用事例の紹介をはじめ、就職希望選手から競技説明や今後のオリパラやメダル獲得への思い、競技経験から得た判断力や困難に立ち向かう力などをトップアスリートならではの見地から自身の能力をPRした。プレゼンテーション終了後の情報交換会では、選手にコンタクトをとる企業が多くあり、選手たちは仕事内容や功績などの話に熱心に耳を傾けた。
北区によると、今後参加企業が社内で採用を検討した後、選手と面談、双方合意の上で正式な採用を決定するという。