田端文士村記念館(北区田端6、TEL 03-5685-5171)で5月14日から、企画展「竹馬の友 犀星と三郎~ふるさと金沢から田端へ~」が始まった。
同展は詩人・室生犀星(むろうさいせい)と彫刻家・吉田三郎、2人の生誕130年を記念し、企画された。原稿や初版本、彫刻作品、写真などを通じて振り返ることができる。
北区田端で仕事の基盤を築いた2人は、故郷・金沢の犀川で遊んだ幼なじみ。犀星は自伝的小説「泥雀(どろすずめ)の歌」「弄獅子(らぬさい)」などに三郎を何度も登場させている、没年、斎場までも同じというほど、多くの共通点もあることで知られている。
展示作品は、室生犀星の「田端村」「古都金澤」原稿、文学碑の要望が書かれている「吉田三郎宛書簡」、吉田三郎の「七面鳥」「駝鳥(だちょう)」ブロンズ彫刻、吉田三郎旧蔵 板谷波山「天目茶碗」など。
6月16日は、企画展の内容解説、2人と交流のあった陶芸家や詩人などの田端文士芸術家の旧居宅を巡る「散策会 田端ひととき散歩 室生犀星と吉田三郎の友情」を行う予定。散策会は当日先着順で受け付ける。
開館時間は10時~17時。月曜・祝日の翌日休館(月曜が祝日の場合は火・水曜休館、祝日の翌日が土曜・日曜の場合は、翌週の火曜休館)。入館無料。9月22日まで。