障がいのある人たちが書いた一字書を展示する「みんなと書道 一九三(いっきゅうさん)第2回展」が4月12日、「北とぴあ 地下展示ホール」(北区王子1)で始まった。
メンバーの思いの込められた迫力ある作品52点が展示されている
社会福祉法人の「ドリームヴイ」が働く障がい者のリフレッシュを目的として書道クラブを結成し、13回展まで続けてきた「ドリームヴイ書道クラブ書作展」が前身。書道教室「みんなと書道 一九三」として独立し、昨年4月に第1回展を開いた。
書道教室講師の有馬高枝さんは「一休さんで知られる僧侶『一休宗純』が弟子たちに託した言葉『心配するな、大丈夫、何とかなる』という思いを込め、展示会の名前を決めた」と話す。
会場には、26歳から63歳までの知的障がいのある25人と肢体不自由のある1人とその家族1人の計27人が昨年5月から今年2月までに取り組んだ「一字書」(縦90センチ×横70センチほか)52点を展示している。「忍」「母」「道」など思いのこもった一字が会場に並んでいる。
前回は約600人が来場した。有馬さんは「過去に来場しファンになってくれた一般の人のほか、同じ活動をする書道の講師や、特別支援学校関係者、他の地域で同じ活動をこれから始めたいという人などが展示会に訪れている」と話す。「この展示会は書く人、手伝う人、見る人の全員が元気になる企画」とも。
「多くの人に足を運んでいただき、書道教室メンバーそれぞれの思いを感じていただければ」と呼び掛ける。
開催時間は12日=13時~19時、13日=10時~19時、14日=10時~17時。入場無料。