北区の「浮間ヶ原桜草圃場(うきまがはらさくらそうほじょう)」(北区浮間2)で4月9日、「浮間さくら草祭り」が始まった。
昭和の初期まで群生していた同地区の桜草は、荒川土手の改修や環境の変化で激減してしまったという。1962(昭和37)年8月に地元の人々が庭先の桜草を持ち寄り、浮間ヶ原桜草保存会(結成時は浮間桜草保存会)を結成。会員らの栽培作業により、現在の自生に近い状態で鑑賞できるようになった。1964(昭和39)年の一般公開を経て、1965(昭和40)年に「浮間さくら草祭り」が始まった。
期間中しか入場できない同圃場では約5万株の桜草が栽培されている。種類はピンク色「浮間ヶ原」、純白の「浮間白(うきましろ)」、赤紫色の「浮間五台紅(ごだいこう)」など。初日は天候もよく、日を浴びた桜草が明るく咲き誇り、訪れた人たちを楽しませていた。
14日13時からは、氷川神社の宮神輿の巡行パレードが行われる。コースはJR浮間舟渡駅前から浮間ヶ池の周りを通り、氷川神社まで。
友人と訪れていた足立区在住の60代女性は「今年で訪れたのは3回目。友人にお薦めしたくて今日はお弁当を持って足を運んでみた。いつも、保存会の方が受付や来場者に丁寧に対応してくれるのでありがたい」と話す。一緒に訪れていた70代女性は「まだ全ての花が咲ききってない様子なので、1週間後くらいにまた訪れてみたい」とも。
開催時間は9時~16時30分(最終日は15時まで)。入場無料。今月18日まで。