東京都北区観光協会(北区王子1)が12月3日、日本酒「白狐(びゃっこ)」の試飲発表会を赤煉瓦酒造工場(滝野川2)で開催した。
白狐は、1973(昭和48)年に同工場で開発された醸造技術「貴醸酒製法」で醸した日本酒で、日本酒「飛栄」と同じ飛鳥山公園で採取された飛鳥山酵母を使って造られている。同工場は、最寄りの王子駅から徒歩8分ほどにあることから、王子に伝わるきつね火伝説や大みそかのきつねの行列の伝承に着想を得て、白狐と名付けたという。
発表会では、インターネットラジオ局「しぶさわくんFM」で「酒の道」の番組パーソナリティーを務める平田賢さんや製造協力した東京港醸造の杜氏・寺澤善実さん、同協会のシェフ日七さんらによるトークイベントを行った。その後、試飲用の白狐と一緒に、「飛栄 純米大吟醸」の酒かすを使ったカヌレを振る舞った。
寺澤さんは「貴醸酒は甘くて、がっつりしたものが多いが、同じものをつくっても面白さがないので、『飛栄』の飲みやすさの部分は置いておいた。甘みを一番感じるのは38度くらい。体温のマイナス5度ぐらいから飛び切り燗の60度くらいまでの間で少しずつ温度を変えて、料理を合わせながら、自分自身でペアリングしていく飲み方をしてほしい」と話す。
試飲会後、同協会が「酒都宣言」を行った。シェフさんは「酒造りを目指す人が集まって、学び、自分たちの蔵に持ち帰って、おいしく安全な日本酒が飲めるようになった文化を築き上げた場所。赤煉瓦酒造工場のあるこの場所を酒の都『酒都(しゅと)』として宣言することで、皆さんにこの場所を知っていただくワードにしたい」と話す。
同協会事務局長の杉山徳卓さんは「この場所をどうやって生かしていくか、日本酒の文化というものを世界にどうやって発信していくかを併せて考えていきたいという中で、第2弾の白狐の開発を指示した。日本酒の技術的な背景が出来上がった場所だと思っているので、プロデュースの中にうまく織り込みながら、この場所の認知度を高めていきたい」と意気込みを見せた。
価格は1万2,000円(480ミリリットル)。同日から「Makuake」で扱っている。