
日本発のトランプゲーム「大富豪」の王者を決定する「天下一大富豪大会」の関東予選会が7月5日、北とぴあ(北区王子1)で開催される。
大富豪は日本で生まれたトランプゲームで、同様ルールのゲームで「大貧民」と呼ばれることもあるが、地方ルールが数多く存在するため、おのおののルールを確認してからゲームを進めることが多い。同大会を主催する一般社団法人「日本大富豪連盟」は、そうした地方ルールを統一し、公式ルールを策定。そのルールを普及するための活動を行っている。
同大会も公式ルールの普及活動の一環として2012(平成24)年に初回大会を開催し、今回は第9回大会の予選会。成績上位者は今秋に開催予定の決勝大会への参加権利が与えられる。
同法人代表理事の立入勝義さんは「数多くあるカードゲームの中で、大富豪は老若男女が楽しめることから、多くの人が一度はやったことがあるゲーム。過去に開催した大会には、5歳の子どもから70代の人まで参加しているが、最近は若者、特に大学生の参加が増えている。公式ルールを策定したことで、これまで運に左右されやすかった要素を減らし、競技性を高めた」という。
同法人学生代表の酒井蓮さんは「明治大学の大富豪サークルを2022年に立ち上げ、2023年に大学公認サークルになった。大富豪はゲームを楽しむだけでなく、私語が禁止されていないので、普段関わることの少ない就職活動時の面接官と同年代の人とコミュニケーションを取ることで、就職活動にも役立った。今回は北区での開催なので地元の大学生にも参加してほしい」と話す。
今回の予選大会が北とぴあでの開催に至った経緯については、同法人広報担当の黒河大也さんの地元であったことと、交通の便が良いことから選ばれたという。「北とぴあは子どもの頃から利用していた施設。なじみがある場所で開催する大会は、例年の1.5倍の参加申し込みがある。この中から大会勝者の称号である『天下一』を目指してほしい」と期待を込める。
開催時間は、午前の部=10時30分~、午後の部=14時15分~、夜間の部=18時~。参加費は4,000円(別途年会費3,000円が必要)。申し込みは公式サイトで受け付ける。