東北をテーマにした尾久駅近くのセレクトショップ&カフェ「nagomi(なごみ)」(北区昭和町2、TEL 03-6458-2522)で2月23日、「青森のおでんvs宮城のおでん~冬の陣取り合戦~」が初開催される。
店内は東北ゆかりの商品が並ぶ 最近はオーガニック系の商品を増やしていると岡部さん
岩手出身の店主岡部裕喬さんが企画部に東北をテーマのイベントを立案依頼したところ、東北出身の企画部スタッフが青森おでんと仙台おでんをセレクトしたという。青森は「みそしょうが」、仙台は「煮干しだしベース」の味で、当日は2種類のおでんが楽しめる。
メニューは青森おでん=「たまご」「さつまあげ」「しらたき」「こんにゃく」、仙台おでん=「笹(ささ)かまぼこ」「ごぼう巻」「玉こん」「ニラ玉」(単品100円~200円)のほか、「秋田のいぶりがっこおにぎり」「福島のネギ味噌(みそ)おにぎり」(以上150円)。「オーガニックコーヒー」(350円~)、「津軽の旬りんごジュース」(350円)など、通常メニューも提供する。
北区は秩父水系の伏流水や豊富な水量の河川に恵まれていることから、おでん種の名店が存在してきた。工場も多く、働く人が屋台でおでんを楽しむなど、街の味として親しまれていた背景がある。そこで近年、行政と商工会議所が企業などと連携し、「北区おでん」をプロデュースし、地域ブランドとしての普及に取り組んでいる。
「実は、『北区おでん』を意識したわけではない」と話す店長の須藤真紀さん。「恥ずかしながら、『北区おでん』の存在を知らなかった。今回は東北のおでんをテーマにしているが、毎月イベントを開催しているので、今後の企画のヒントにしたい」と意欲を見せる。
岡部さんは「2018年4月にオープンしてからは、ランチタイムに近隣の会社の人が来店したり、女子会で利用したりする人が増えてきた。最寄りの路線の影響もあり、東北出身者のお客さまに出会うことも多い」と話す。「イベント当日は店の前のスペースも開放するので、気軽に立ち寄っていただければ」と呼び掛ける。
開催時間は11時~18時。