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滝野川に「石蔵秘密基地」 地域の大人と子どもが育み合う

「石蔵秘密基地」を運営するJimoKids代表の畑川麻紀子さん

「石蔵秘密基地」を運営するJimoKids代表の畑川麻紀子さん

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 イベントなどを通じて地域の子どもたちに学びの機会や居場所を提供してきたJimoKidsが3月、拠点となる「石蔵秘密基地」(北区滝野川6)をオープンした。

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 JimoKids代表の畑川麻紀子さんは昨年12月末、同所にある築60年の石蔵物件を借り受け、子どもたちの冬休みの書き初めを手伝う書道教室など、多くのイベントを開催。本格稼働前から、地域に向けて、「場」の存在を情報発信し始めた。

 「大人も子どもも集い、共に育み・育まれる。地域の秘密基地を作りたい」と、畑川さんがクラウドファンディングサイト「READYFOR」で拠点立ち上げの支援を呼びかけ始めたのが2月15日。3日後の2月18日にはファーストゴールである100万円の支援金が集まり、募集最終日の3月26日にはネクストゴールである200万円を超える支援金と291人の支援者が集まった。

 「クラウドファンディングを通じて遠方の方からも支援いただいたり、面識のない近所の方からも支援と共に『応援してるよ』と温かいメッセージをいただいたりした。少しずつだが、地域の中で人のつながりが生まれ、街が活性化してきていると実感する」と畑川さんは話す。

 同拠点は2階建てで、2階は落ち着いた雰囲気の大人向けのコワーキングスペース。1階は小学生を中心とした子ども向けの学びと集いの場で、英語、習字、アート系のワークなどの習い事の他、地域の絵本作家や粘土作家、職人など、多様な仕事に従事する大人たちが時々やって来て、その場で活動をすることもある。子どもたちは、日頃接する機会が少ない大人たちの姿を目の当たりすることができ、将来に向けて好奇心の芽を育むきっかけも得られるという。

 「昨年12月のプレスタートから、表の通りを行き来する人たちがドアのガラス越しに中をよくのぞいてくれるし、地域の人たちが要望・意見など、さまざまな声を届けてくれる。街の声と対話しながら、サービス内容はこれからどんどん進化していくでしょう。良い意味で、半年後に自分たちがここでどんなことをしているか予想がつかないし、そのことで今、とてもワクワクしている」と畑川さんは意気込みを見せる。

 コワーキングスペースは現在トライアル期間中につき完全予約制。各種レッスンやイベント等のスケジュールはWEBサイトを参照。問い合わせはメールで受付中。

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