王子稲荷神社(北区岸町1)で初午(はつうま)の2月3日、毎年恒例の「たこ市」が開催され、二の午に当たる2月15日にも開かれる。
凧市は、江戸時代には火事が多く、熱風が大火につながることから、民衆が火事防止を願い、「たこは風を切って揚がる」という火事よけのお守りにと、同神社のやっこだこを「火防のたこ」として「お受け」したことから始まった行事。
やっこだこを祭ると火難を免れ、無病息災、商売繁盛にご利益があるとして、現在に至るまで多くの人々に親しまれている。
凧市の期間中、神社境内の社務所では、縦約20センチ、横約25センチの「火防凧」のお守りを頒布。訪れた参拝者は前年のたこを奉納後、神社にお参りし、改めて「火防だこ」を買い求める。価格は1,700円。