![中央図書館「ドナルド・キーンコレクションコーナー」(写真提供=東京都北区)](https://images.keizai.biz/akabane_keizai/headline/1588234376_photo.jpg)
日本文学研究者の故ドナルド・キーンさんの息子キーン・誠己さんが北区公式ユーチューブチャンネルで現在、新型コロナウイルス感染症の状況下で社会を支えている人々へ、感謝のメッセージを発信している。
ドナルド・キーンさんは菊池寛賞を受賞後、読売文学賞、日本文学大賞、井上靖文学賞、毎日出版文学賞など、数々の文学賞を受賞。2002(平成14)年には文化功労者にも選ばれている。北区には40年以上在住し、1996(平成8)年に北区アンバサダーに就任、2006(平成18)年には北区名誉区民に選定された。今回、同メッセージと共に北区へ100万円の寄付を寄せた。
キーン・誠己さんは動画の中で「父は自ら選んだ北区を愛し、北区の皆さまに大変お世話になり、昨年2月に亡くなるまで45年間以上も北区西ケ原の地に暮らした。今回の新型コロナウイルス感染症がもたらす厳しい状況を、天国の父は心から憂え、心配していると思う。今回もまた皆さまと共に在りたいと願っているに違いない。現在も厳しい状況下で献身的にお仕事に専念され、社会を支えてくださっている皆さまに、ドナルド・キーンからの感謝の気持ちを込めて、誠に些少だが北区に寄付をさせていただくことを決めた」(抜粋)と伝えている。
花川北区長も寄付を受け「心温まる寄付とメッセージをお寄せいただいたことに心より感謝する。区では、この寄付金を有効活用するとともに、引き続き、区民の皆さまの命と健康を守るため、感染拡大防止に向け、全庁を挙げて対策に取り組んでいく」とコメントを寄せている。
キーン・誠己さんは、現在休館中の北区立中央図書館にあるドナルド・キーンさん愛読書の寄贈を受け設置された「ドナルド・キーンコレクション」にも触れ、「新型コロナウイルスの猛威が収まり、平穏な日常が戻った時には、私も、父もそうだったように、思う存分に北区の美しい風景をめで、父の書籍も収蔵されている図書館などにも足を運びたい。皆さまにお会いできる日を、心待ちに楽しみにしている」と締めくくっている。