北区西が丘のハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)「屋内トレーニングセンター・イースト(東館)」のネーミングライツ(命名権)を味の素(東京都中央区)が取得し、「味の素ナショナルトレーニングセンター屋内トレーニングセンター・イースト(略称 味の素NTC・イースト)となった。
ネーミングライツ契約報告会トークセッションの様子 左から山本選手、瀬戸選手、渡辺選手
味の素は、HPSC施設の競技別専用練習場「味の素ナショナルトレーニングセンター」、「味の素フィールド西が丘」に続き、3つ目の命名権取得となる。
味の素の西井孝明社長は、命名権を3つ取得したことについて、「ワン、ツー、スリー、金・銀・銅が整った」と笑顔を見せる。同社は2003(平成15)年からアスリート向け栄養プログラム「ビクトリープロジェクト」 を展開しており、西井社長は「来年のオリンピックに向け、縁の下の力持ちという事で(食事の面で)トップアスリートの皆様を力強くサポートしていきたい」と話す。日本スポーツ振興センターの大東和美理事長は「公共的機能の維持・向上及びスポーツ振興の発展にさらなる貢献が可能になる」と連携による今後のアスリートの支援推進について話す。
新名称発表会場にはこの日、JOC山下泰裕会長、JPC鳥原光憲会長が駆け付けたほか、東京2020パラリンピック男子走幅跳出場内定の山本篤選手、同オリンピック競泳男子200・400メートル個人メドレー出場内定の瀬戸大也選手、競泳の渡辺一平選手、坂井聖人選手によるトークセッションも行われた。
トークセッションでは、山本選手は同施設について「パラ競技選手はどうしても幅をとってしまう人が多いが、施設のスペースの取り方が非常に充実している」と話す。渡辺選手は自身の食事について、「2016(平成28)年のリオオリンピックの時、準決勝から決勝に向けて体重が減ってしまい課題としていた。エネルギーを枯渇させないために、現在はこまめにエネルギーを摂取するようにしている。実際に体重が減らなくなった」と明かした。
山本選手は「最高のパフォーマンスが出せるよう準備をして、観客と一緒に盛り上がりたい」と話す。瀬戸選手は「リオオリンピックで悔しい思いをしているので、今回は金メダルを取る事だけを考えて、全力でいいパフォーマンスをしたい」と意欲を見せる。
同施設は2019年6月に完成し、同年9月10日オープンした。ネーミングライツ契約は2019年12月1日~2025年3月31日。契約金額は1億3,500万円。