北区ワーク・ライフ・バランス推進企業認定証交付式」が12月5日、「北とぴあ」(王子1)で行われた。
仕事と生活の両立、男女がともに働きやすい環境づくりを推進する区内の中小企業を認定する同取り組みは2010(平成22)年から始まり、今年で10回目。今回で認定企業は28社となった。
今年は、新たに認定された訪問はり・きゅうマッサージ治療院と代行サービス業を展開する「さくら総合福祉(岸町1)」、自転車の開発・製造・販売を手掛ける「玉越工業(昭和2)」と、再認定となる卸売業の「ホロムア(神谷2)」、サービス業の「エルコ(西ヶ原1)、段ボール製造業の「興亜紙業(赤羽北1)」、在宅介護サービス業の「ケア・ウイング(赤羽2)」の6企業。
各企業の主な取り組みは、産前産後休業、育児休業の取得できる環境づくり、育児・介護休業対象者への個別サポート、資格取得促進のための業務環境整備、パート社員の長期定着を図る「出勤ポイント給制度」運用など。各業種の働き方の特徴に合わせ導入・実施している。
多様な勤務形態への取り組みやICT活用での情報共有化によるサービスの質向上への取り組みなどを行っている「ケア・ウイング」の保田峰義社長は「正社員、短時間正社員、社会保険加入のパートタイマー、加入しないパートタイマーとそれぞれのステージに合わせ、勤務形態を選べるようにしている」と話す。「女性が多い職場では子育てや介護など、それぞれのライフステージに合わせ働く環境の整備や配慮も重要。ほかにも、リフレッシュ休暇導入や、坂が多い赤羽地区での自転車移動による疲労を軽減する助けになればとの思いからスタッフが使う電動自転車の整備も行った。これからもワークライフバランス設計を楽しめる経営者でありたい」とも。
区では今後、区報や区ホームページ、区が発行する関係情報誌などで認定企業の活動を紹介するほか、認定企業パネルを作成し、北とぴあ内にある「スペースゆう(北区男女共同参画活動拠点施設)」で展示を行う予定という。