学ぶ・知る

「芥川龍之介と英米文学」テーマに田端文士村で座談会 関連の企画展も

チラシを手に参加を呼びかける木口直子さんと星野志織さん

チラシを手に参加を呼びかける木口直子さんと星野志織さん

  • 2

  •  

 田端文士村記念館(北区田端6)が11月23日、「芥川龍之介と英米文学」をテーマに座談会を開催する。

「THE MODERN SERIES OF ENGLISH LITERATURE」の序文原稿 展示の様子

[広告]

 芥川龍之介が編さんし、序文を書いた旧制高等学校の英語副読本「THE MODERN SERIES OF ENGLISH LITERATURE」全8巻が刊行され、今年で100年。同館研究員の木口直子さんによれば、「英語の副読本ということもあって、芥川自身の作品に比べるとあまり注目をされてこなかった」という。しかし、2018(平成30)年に同書から22の短編・エッセーを選び、翻訳した書籍「芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚」が岩波書店から出版され、評判となり重版に。今年4月には文庫にもなった。

 座談会では翻訳に関わった作家や芥川研究者が、英米文学における芥川について語り合う。登壇者は米文学者・柴田元幸さん、作家・西崎憲さん、作家・谷崎由依さん、作家で芥川研究者・澤西祐典さんの4人。

 木口さんは「『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』(岩波書店)が話題となり、かつて芥川が編さんした英語の副読本が今、再注目されている。知られざる芥川と英米文学との関係を、翻訳家目線で語る新たな試みとなるので、ぜひ参加いただければ」と話す。

 現在、同館で開催中の企画展「芥川龍之介 余暇のたのしみ」では、同書の序文原稿を展示している。

 開館時間は10時~17時(最終入館は16時30分)。月曜と祝日の翌日休館。入館無料。座談会は参加無料。定員100人。申し込みはサイトと往復はがき(11月5日必着)で受け付ける。2026年2月1日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース