
「まちづくりファンドしぶさわくん」の1号案件記念セレモニーが8月26日、北とぴあ(北区王子1)で開催された。
同ファンドは、城北信用金庫(豊島1)と民間都市開発推進機構(江東区)が3,000万円ずつ共同出資するマネジメント型まちづくりファンド。北区の赤羽や岩淵町などの周辺のエリアで、空き家・空き店舗などの遊休不動産をリノベーションするなどで活用し、飲食施設、物販施設、交流施設などを整備・運営することで地域の課題解決に寄与する事業を投資対象としている。
2023年3月に設立し、これまでも飲食店でまちのにぎわいを目指す事業やコミュニティースペースを運営する事業などさまざまな事業を検討してきたが、1号案件となったのは、北区で飲食店を経営するサニー・クインテット(赤羽1)が、ヤマナカ模型店が入っていたビルの1階・2階をリノベーションして10月のオープンを目指すイタリア料理店「ピザとパスタ」で地域の新たなシンボルを目指す事業に投資する。
当日は同店を経営する朴勝徹さんが「私自身、赤羽が大好きで、この街の魅力を多くの人に知ってもらいたいという思いで事業を続けてきた。今回の取り組みが、赤羽の新たなシンボルになり、地域価値の向上、街全体のにぎわい創出につなげるために、まずは当社が赤羽で一番のシンボルだと呼ばれるようにしていきたい」と意気込みを見せた。
同金庫ソリューション事業部副部長の佐脇慎一郎さんは「事業としてまちづくりに携わるとなるときれいごとだけではなく、持続可能なビジネスモデルや地域とのネットワークが必要なる。投資案件については、投資や融資などの金融面の支援だけでなく、当金庫が持っている非金融面での支援をフル活用して、地域のプラットフォーマーとして、他の地域のステークホルダーとも連携してまちづくりに寄与する事業に育てていきたい」と話す。