
田端文士村記念館(北区田端6)が7月5日、「子ども芥川龍之介検定」を始めた。
同検定は夏休みの子ども向けの催しとして開催する無料のオンライン企画。対象は小学3年生~中学3年生。20問4者択一式のクイズ形式で、20分程度で回答できる。100 点中 80 点以上を獲得した児童・生徒全員に名前入りの認定証を贈るほか、アンケート回答者の中から抽選で100人に記念ステッカーを進呈する。
子どもたちが北区の偉人・芥川龍之介についてクイズで楽しく学ぶことができる同検定。参加することで芥川の生涯や人柄、作品に触れ、後の読書や国語の授業で学ぶ際の親しみやすさにつなげている。
クイズは同館の研究員が毎年新しい内容を考案。分かりやすくイラスト付きで、芥川の特技や好きな食べ物などを出題。「素顔に迫ることを心がけている」という。
開催は今年で6回目。北区内を中心に授業や宿題で参加する小・中学校が増えている。昨年は、全国各地・海外から3310人の児童・生徒が参加した。
同検定に参加したことをきっかけに同館を訪れ、芥川の直筆原稿や「田端の家」の復元模型などに興味を示す児童・生徒の姿が見られるほか、「もっと芥川龍之介のエピソードや小説を読みたくなった」などの声も聞かれたという。
同館研究員の白石顕子さんは「子ども芥川龍之介検定」を通して、芥川の人となりや作品に触れてほしい。興味を持ったら、ぜひ当館を訪れてほしい。直筆の原稿や田端の家の復元模型など詳しい資料を展示しているので、ぜひ」と呼びかける。
検定は8月31日17時まで。申し込みはウェブサイトで受け付ける。同館の開館時間は10時~17時(最終入館は16時30分)。月曜と祝日の翌日休館。入館無料。