
神谷のパン店「明壽庵(めいじゅあん)」(北区神谷1)がリニューアルオープンして、4月24日で1カ月がたつ。
店主の中山公人さんは「明壽庵がこれまで培ってきたギフトに特化した商品は、これまで通り地元の手土産として利用いただきたい。今回、もっと気軽に日常的に食事用のパンを楽しむことを願いリニューアルした。小さなイートインスペースも設けたので、家族や友人とのちょっとした憩いの一時を過ごしてほしい」と来店を呼びかける。
リニューアルを機に、店頭には看板商品の「あん食パン」に加え、新しく50種類以上の商品を並べる。商品開発に当たっては、同店を経営する創業135年の「明治堂」(王子1)のレシピを基にして作った「明壽庵」のオリジナル商品。
試作を繰り返し「明治堂」のスタッフも交えて意見交換・試食会を重ねた。フランスパンは小麦・ライ麦の天然酵母を使い、石臼引きの小麦粉を配合することで「香りの高い芳醇な味わいのフランスパン生地に仕上げた」という。
これまでの経験も生かし、「あん食パン」でコラボした「石鍋商店」のくず餅を食パンの生地発酵種に使い、豆乳クリーム・生クリームを加えることで、よりしっとり柔らかくした。共に連携した「王子製餡(あん)所」のこしあんと粒あんを使った「あんパン」も新たに登場。「焼きカレーパン」は「百年カツサンド」でタッグを組んだ「トキハソース」の生ウスターソースを使った自家製カレーを包み、油で揚げずに焼き込んだ。
営業時間は10時~19時。水曜・木曜定休。