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王子「ミカワヤビル」が改装から1周年 古ビルを「食べる賃貸住宅」に

オーナーの高須さん(左)と和田さん(右)

オーナーの高須さん(左)と和田さん(右)

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 築50年近い賃貸住宅をメインとした「ミカワヤビル」(北区王子4)が2月11日でリノベーションから1周年を迎えたのを記念して、3月8日・9日の2日間、記念イベントを行った。

TANAKA NO HEYAの様子

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 同ビルは老朽化のため2024年に全館リノベーションを行い、新しく「食べる賃貸住宅」としてスタートした。

 1階には飲食店が出店。2階以上の住宅部分の間取りもキッチンをメインにした造りになっている。ビルオーナーの高須弘絵さんと和田雄樹さんが「暮らしの根源は食べること」と考えており、食をメインにした生活をコンセプトにしていることが、その理由だという。

 両日、1階の「五感庵」がランチを提供し、講師を招いてカレーを作るワークショップを、2階にあるステンドグラスのアトリエと教室から成る「HAKU東京アトリエ」では作品の鑑賞とミニワークショップを、それぞれ開催。3階にある洋服と帽子のアトリエ「TANAKA NO HEYA」ではコーヒーとクラフトコーラを販売した。

 併せて、現在空室となっている居室の内覧会を開いたほか、屋上の芝生エリアではミニゴルフやダーツを楽しめるようにしたほか、ちまきやおやきも販売した。

 大規模なリノベーションから1年がたち、和田さんは「入居者同士が互いを思いやったり、気遣ったりしながら暮らしていることが、このビルの大きな特徴。それには1階に出店している五感庵の存在がとても大きい。五感庵を訪れる人は食事を取るだけでなく、その場で近所のお薦めスポットを教え合うなどして新しく交流が始まることもある」という。

 今後のミカワヤビルについて、高須さんは「元々は祖父母が所有していたこのビルを引き継いだ。幼い頃から親しみがある上に、自分自身も住んだことがある愛着があるビルだったので、取り壊して新築にするより、ビルのコンセプトでもある『食』や日々の暮らしを大切にしたいと思う人たちに楽しみながら住んでもらいたいと考え、リノベーションした。その甲斐あって良い入居者に恵まれたので、これからもその思いを共有できる人たちに住んでもらえれば」と期待を込める。

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