「中高生のためのレベルアップワークショップ」が1月11日、北区文化芸術拠点ココキタ(北区豊島5)で開かれた。
主催の公益財団法人北区文化振興財団が「文化芸術の卵育成事業」の一環として開く同ワークショップ。未来ある中高生を対象に、文化・芸術に関わる「好きなこと」で「もう一歩上」を目指し、文化芸術に興味のある若者を北区から発掘していくことを目的とする。各分野で活躍中のアーティストを講師に招き、少人数を対象に数日間にわたり行う。過去には音楽、演劇、ダンスなど、さまざまな分野のワークショップを開いた。
プログラムは「コマ撮りアニメーション・ワークショップゼロからはじめる映像制作」「なりたい自分に変身! メークアップワークショップ」の2種類。
コマ撮りアニメーションワークショップでは、実例を見ながら手法を学び、グループを作って用意された材料の中から好きなものを使って短いコマ撮りアニメーションを撮影した。一人ではできない課題や体を使った課題など、時々笑い声が起こりながら行われた。
講師の横川十帆さんは「今回のワークショップはアートではあるが映像制作の文法を伝えている。文法の上に一人一人の好きなものをのせて作品になるが、このワークショップを終えて普段目にするいろいろな映像から文法が見えるようになる参加者がいれば」と期待を込める。
別室ではメークアップワークショップを行い、メークの基礎やいろいろな手法、介護美容などについて学ぶプログラムを実施。参加者は普段使っている化粧品を持参し、足りないものは用意されたものを使った。基礎的なメークの仕方を学び、互いにメークを施し合いながら実践的な技術を学んだ。講座の初めには自己紹介を行い、実践時には個別の質問や特徴に合ったアドバイスが行われた。
講師の本多真美さんは「講座に触れて、自分の可能性を知ってほしい。互いにメークをしたり、それぞれのやり方を知ることで、同世代の同じ夢を持った仲間がいると発見できるきっかけになれば」と話す。