「北区伝統工芸展」が9月28日・29日、北とぴあ(北区王子1)で開催された。主催は北区と北区伝統工芸保存会。
同展は伝統的な職人の技能を間近で見学、作品の実演・展示・即売を通じて、その素晴らしさを身近に感じてもらおうと、毎年秋に開き今年で32回目。
会場では、浮世絵木版画、江戸べっ甲、東京仏壇、東京手描友禅、江戸表具、陶芸などの作品を陳列。職人たちの手さばきが見られる実演コーナーや、浮世絵木版画摺り体験・とんぼ玉作りなどの体験コーナーも設け、多くの人が参加した。
「北区伝統工芸保存会」の岩田芳樹会長は「世代交代で前回とメンバーが入れ替わっているが、今回はひな人形での公募出展の人もおり、お披露目の機会となった。この工芸展は数多くの体験ができるのが特長で、モノは人が作り出すものだと実感してもらえたのでは。北区にはこれだけの伝統工芸に携わっている職人がいることをたくさんの人に伝えていきたい」と話す。