「子ども芥川龍之介検定」が7月6日、田端文士村記念館(北区田端6)で始まった。
夏休みの子ども向けの催しとして開催する同企画は今年で5回目。同館のウェブサイトで全国から参加できる。対象年齢は小学3年生~中学3年生。100点満点中80点以上の正解で認定証を発行。事前に勉強していなくても楽しめるよう、イラストやヒントも多く盛り込んでいるという。クイズを通して、芥川龍之介をもっと知りたいと興味を持ったり、地域の偉人を知ることで地域愛を深めたりするきっかけになるよう、設問は同館の研究員が作成。参加後、アンケートに答えると抽選で100人に記念ステッカーが当たる。
例年、北区内の子どもが多く参加。北区内の小中学校で田端について学ぶ授業も増えているという。昨年も小中学生を中心に2000人以上が参加したが、同館が休館だったため、例年のように検定参加後に遊びに来てもらうことがかなわなかったという。
今年は期間中、芥川龍之介の田端転入110周年記念企画展「友情から生まれたもの~文士村の青春アンサンブル~」も開催している。
同館研究員の白石顕子さんは「2026年度中には芥川龍之介記念館(仮称)の開館も予定しており、芥川龍之介の事を、知らないより知っていた方が楽しめる。この検定を通して、子どもたちも開館を楽しみにしてもらえれば」と呼びかける。
検定は9月1日17時まで。芥川龍之介記念館(仮称)は、同館から徒歩5分ほどの、かつて芥川龍之介が住んでいた場所で本年度から工事が始まり、2026年度中の開館を目指す。