「十条冨士神社大祭」が6月30日と7月1日、十条冨士塚(北区中十条2)で1日の富士山の山開きに合わせて開催された。
冨士塚は江戸時代に富士山に登ることができなかった人々が地域の小山を富士山に見立てて参拝し、祭儀を行って来た場。同祭は古くから「お冨士さん」の名で地域の人に親しまれてきた。
今年も冨士塚に向かうフジサンロード沿いには約200店近い露店が出店し、多くの参拝客でにぎわいを見せた。混雑する時間帯は王子警察署の指導の下、人の往来が一方通行になった。これは、参拝者の安全確保のために昨年度から行っている取り組み。
北区在住の女性は「多くの人でにぎわうのはうれしいが、混雑が心配だった。フジサンロードが一方通行になって安心。地域の皆さんのパトロールも頼もしかった」と話していた。