十条を拠点とするNPO法人「子育てママ応援塾 ほっこり~の」(北区十条仲原1)が運営するプレ幼稚園の「都電遠足」が3月10日、行われた。
都電王子駅から早稲田駅までの折り返し運転となる車内で絵本の読み聞かせやバイオリンの演奏が行われた。レトロ調の9001号の車両に乗り込んだ園児らは、飛鳥山から瀧野川にかけての街並みを窓から眺めていた。
中盤に差しかかると、同園の保育士・もぎあきこさんが読み聞かせを行い、併せてバイオリニストの寺田麻実さんがバイオリン演奏を披露した。「きらきら星」「どんぐりころころ」など園児らになじみがある曲で、バイオリンの音色に園児も大人達も耳を傾けた。寺田さんは「昨年は都電遠足に参加する側でだったが、自分でも何かできないかと思い、今回はバイオリンを演奏させてもらった。子どもたちに喜んでもらえて良かった」と話す。
同NPO代表理事の内海千津子さんは「子どもたちはみんな電車が大好き。プレ幼稚園を卒業する子どもとママの思い出づくりになれば。今年、バイオリンの演奏を披露してくれた寺田麻実さんはプロのバイオリニスト。自身が持つスキルを生かして都電遠足を盛り上げてくれた。そうした人の循環が大切。これからも親子で楽しめるイベントを開いていきたい」と話す。