保護猫シェルターを併設する地域コミュニティースペース「ごはんねこまる」(北区王子3)が営業を始めて、2月12日で2か月を迎える。
ちくわぶ料理研究家でもある店主の丸山晶代さんは、保護猫シェルターの運営費を食堂などの売り上げによって賄う計画を立て、昨年3月に出店を決めた。同店ではランチや喫茶も提供するほか、物販やイベントなども行う。
ランチで使う米や野菜は全て無農薬自然栽培のもの。調味料は長期熟成したものを使う。羽釜で炊いたご飯や自家製のぬか漬け、ちくわぶを使ったオリジナル総菜が人気だという。
併設する「保護猫シェルターねこまる」では、「地域猫」などの屋外で暮らす猫を保護したり預かったりして、飼い主とマッチングする活動に取り組む。猫の保護を求める声は多数届いており、同店で対応し切れない場合は「関係者と連携しながら可能な限り保護に努めている」という。
「ランチ営業やイベントなどをしていると、人と話したいというお客さんの気持ちが伝わってくる。これからも、おいしくて安全な食事と、肩肘張らずに気軽に人と触れ合える機会を提供していきたい。例え猫でも、屋外での暮らしは過酷。厳しい天候、交通事故、虐待、殺処分などの危険に絶えずさらされている。飼い猫なら20歳を超えて生きることもあるが、外で暮らす猫は2~4年で寿命を迎えることも多い。一人でも多くの人に猫との暮らしの楽しさや幸せを知ってほしいし、一匹でも多くの猫を守りたい」と丸山さんは思いを語る。
ランチ営業は水曜・土曜の11時30分~14時、その予定はホームページで知らせる。