北区飛鳥山の「渋沢×北区 青天を衝け 大河ドラマ館」(北区王子1)が12月26日、閉館した。
同館は、昨年2月20日に東京23区初の大河ドラマ館として開館し、およそ1年にわたり大河ドラマの衣装や小道具、メーキング映像などの展示を行った。緊急事態宣言による休館期間もあったが、最終的な来館者数は7万5000人を超えた。
当日は、ロケ地で栽培された藍の種と、同館と北区渋沢栄一プロジェクト広報キャラクター「しぶさわくん」が描かれたポストカードを先着1500人の来館者に配布した。
飛鳥山公園内の旧渋沢庭園では、閉館日を盛り上げるためさまざまなイベントを開催。午前は、山田流箏曲(そうきょく)演奏家・亀山香能さんによる演奏や、北区スポーツ少年団によるなぎなたと空手の演武披露が行われた。午後は、渋沢生誕の地である埼玉県深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」と「しぶさわくん」のコラボイベントが行われた。ふっかちゃんは「ネギの花束」、しぶさわくんは「栄一ネクタイ」を用意し、プレゼントを交換後、両キャラクターによるトークイベントが行われた。
来館した女性たちは「今日でドラマも最終回かと思うと楽しみでもあり、寂しい気持ちにもなる。渋沢栄一役の吉沢亮のファンであり、栄一ロスになりそう」と閉館を惜しんだ。
「渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館」は、1月7日から3月末日(未定)までの営業延長が決まっている。