北区で初となるソーシャルファームのカフェとリサイクルショップ「しげんcafe（カフェ）わくわく」（北区浮間4）が12月16日、オープンした。

　ソーシャルファームとは2019年12月25日に東京都が公布した「都民の就労の支援に係る施策の推進とソーシャルファームの創設の促進に関する」条例に基づき、心身の障がいをはじめ、働きづらさを抱えている人を積極的に雇用する事業所を指す。

　「しげんカフェ」は愛知県で始まった非営利のフランチャイズで、カフェと資源回収・買い取りを組み合わせ、地域交流の拠点を形成するとともに、働く場を創り出していこうという取り組み。いずれも北区内で初の出店となる。現在のスタッフは8人で、30～50代の人たちが働いている。

　スタッフの若畑省二さんは「まだまだ使えるものを捨ててしまうのはもったいないと考える人は多い。この辺りにはリサイクルショップが無かったのでこの店が出来て助かるという声を多数もらっている。子育て世代が多く居住しているエリアでもあるので、成長に合わせて必要なものの変化が早い環境でもリサイクルショップの需要は高い」と話す。

　リサイクルショップに不要品を持参すると「しげんポイント」を付与。そのポイントを使ってカフェでの飲食やリサイクルショップでの買い物ができる。ポイント以外に現金での支払いも可能。

カフェのメニューはコーヒー（300円）、抹茶ラテ（350円）、ジュース各種（200円）、日替わりワンプレートランチ（600円）など。店内にはコケを飾り、「リサイクルショップでためたしげんポイントを利用して、コケの色と同じ鮮やかな緑色をした抹茶ラテを飲みながらくつろいでもらえたら」と若畑さんは笑顔を見せる。

　営業時間は、カフェ＝10時～17時、リサイクルショップ＝10時～18時。水曜・日曜定休（祝日の場合は営業）。