「北区ポタリング部(略称「北ポタ部」)」の3台目の「サイクルラック」が10月8日、リノア北赤羽(北区浮間1)に設置された。
1台目のラックは業務用氷とかき氷を販売するうすだ氷業(西ヶ原4)に、2台目はレンタル・イベントスペース「しかのいえ」(上十条2)に今年8月に設置されている。
北区ポタリング部は、散歩感覚で自転車の街乗りなどを楽しむ「ポタリング」の同好サークル。年間20回近くライドイベントなどを開いている同部が製作する木製のサイクルラックは、自転車を止めるための道具で、自転車のサドル部分をラックの横木に引っかけて使う。ラックの大きさは奥行約70センチ、高さ約100センチで、横幅のみ150センチ以内で置く場所に応じて調整しているという。
3台目のラックが設置されたリノア北赤羽は、住民同士がカフェやスタジオなどの共有部分で、飲食、イベント、教室などを通じてさまざまな交流を楽しめる分譲マンション。全室完売している同マンションの共有部分のプロデュースを担当しているのはNPO法人「彩結び」(中十条4)。
荒川の河川敷近くというマンションの立地もあり、川沿いのサイクリングコースを行き来するサイクリストたちが既に設置されたラックを利用し、同マンションのカフェで飲食を楽しむケースも出てきているという。
同部会長の長岡泰弘さんは15年来の自転車の愛好家で、他の自転車愛好サークルが企画するライドイベントなどを長らくボランティアで手伝ってきた。ところが、自転車で巡るコースに北区のスポットがほとんど入っていないことが多く、かねて残念に思っていたという。「北区の良いところをもっと知ってほしいとの思いもあり、2019年1月に自分で北区ポタリング部を立ち上げた」と振り返る。
「最終的には、北区内に15~20台のサイクルラックを設置し、ポタリングやクイズラリー、自転車安全教室などのイベントを開いていきたい。区外のサイクリストたちにもラックを存分に活用してもらいながら北区を楽しんでほしい。私たちの活動が街に人を呼び込み、北区をさらに元気にする一助になれれば」と長岡さんは意気込みを見せる。