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北区ゆかりの渋沢栄一翁の副読本が完成 地域の文化と歴史をより身近なものに

北区教育委員会教育指導課帳の畔柳さん

北区教育委員会教育指導課帳の畔柳さん

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 北区教育ビジョン2020の重点事業「北区ゆかりの偉人を学ぶ事業」の一環として北区教育委員会が制作した、北区ゆかりの渋沢栄一翁の副読本が完成した。

北区ゆかりの渋沢栄一翁の副読本

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 同書制作は、区立小中学校の校長と教育委員会が立ち上げた「渋沢栄一プロジェクト副読本作成委員会」として昨年春に始まったものの、直後に全国一斉学校臨時休業が発令されるなどコロナ禍の影響を受ける形で困難な環境下での制作となり、当初完成を予定していた2021年度当初から半年遅れ、現在の時期の完成となった。

 タイトルは「LOVE LIVE LEAD~北区を愛し、北区に住み、世界をリードした渋沢栄一翁~」で、区立小学校3年~6年(約8600人)へ向けたものと、区立中学校1年~3年(約4500人)に向けた、内容の異なる2冊を対象となる全児童・生徒へ順次配布する。

 渋沢翁の歩んだ人生や歴史の教科書によく出てくる人物との関係などをまとめた社会科、論語にも触れた国語科など、複数の教科ごとにまとまった内容となっている。

 畔柳教育指導課長は「最近の子どもは真面目で大人の言うことをよくきくが、夢や目標を持てない子どもが多い。現在放送中の大河ドラマの主人公で新1万円札の肖像と知名度が高まる渋沢栄一翁が歩んだ人生や功績に本誌で触れることで、自ら考え、自ら行動し、自ら道を切り開くことを学んでもらい、将来に希望を持つ若い人を少しでも増やせれば」と期待を込める。

 同書では、渋沢翁に関することに加え、芥川龍之介やドナルド・キーンといった北区ゆかりの人物や北区の歌なども紹介することで、児童・生徒が北区へ愛郷心を持ってもらう工夫も凝らす。

 今後は同書を活用した授業の導入を目指し、学習指導案の提供を教育委員会で進めていくという。

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