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映画「へんしんっ!」 田端のユニバーサルシアターでオープン上映

映画「へんしんっ!」のチラシをもって来場を呼びかける宮城さん(左)と平塚さん(右)

映画「へんしんっ!」のチラシをもって来場を呼びかける宮城さん(左)と平塚さん(右)

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 石田智哉監督のドキュメンタリー作品「へんしんっ!」が6月19日、田端の「CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)」(北区東田端2)などで公開される。

シアター内

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 同作品は自主映画のコンペティション、第42回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード」2020グランプリ作品。自身も電動車いすで生活する石田智哉監督が「障がい者の表現活動の可能性」を探るため、全盲の俳優やろう者のパフォーマーに取材をしていく。取材が進んでいく中で、石田監督自身も「障がい」を「コンテクストが違う身体」と表現する振付家・ダンサーの砂連尾理(じゃれおおさむ)さんに誘われ、パフォーマーとして舞台に立つことになる。監督として、表現者としてさまざまな「へんしん」が収められている。

 同館は日本初のユニバーサルシアター。ユニバーサルシアターとは、目や耳が不自由な人、車いすの人、発達障がいの子どもや、小さな子ども連れの人など、誰もがいつでも安心して、一緒に映画を楽しむことができる映画館のこと。車いすスペースや親子鑑賞室を設け、イヤホン音声ガイドや字幕付き上映を常時行っている。運営は「バリアフリー映画鑑賞推進団体City Lights」。同団体は、石田監督が学生時代に取り組んだバリアフリー上映会「だれもが楽しい映画会」の開催に協力。今回は、その縁から同館が撮影にも使われた。

 同館代表の平塚さんは「日本語字幕・音声ガイド付きのオープン上映という形は、石田監督が主催した『だれもが楽しむ映画会』で行ったことをそのままやりたいという思いを実現させたもの。当館では音声ガイドはイヤホンで聞く形になるが、ぜひ日本語字幕・音声ガイド付きを体感してほしい」と呼び掛ける。

 初日15時回の上映後、石田監督の舞台あいさつを予定(手話通訳者付き)。チケットは一般1,800円ほか。

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