江戸時代から桜の名所として知られる飛鳥山公園(北区王子1)の桜が3月26日に満開となり、週末に見頃を迎えた。
飛鳥山公園の花見は、八代将軍の徳川吉宗が享保の改革の施策の一つとして桜を植え、江戸庶民に開放したことから始まった。飛鳥山は、1873(明治6)年の太政官布達により、上野、芝、浅草、深川と共に日本最初の公園に指定された。飛鳥山公園のサクラは約600本。そのうちソメイヨシノ(染井吉野)が約400本。
例年であれば「北区さくらSA*KASO祭り」が開催され、ビニールシートを広げた多くの花見客でにぎわいを見せるが、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止のためビニールシートを広げての飲食が禁止されるなか、満開の桜を一目見ようと、歩きながら桜を楽しむ人や撮影する保育園児や家族連れの姿が見られた。
近所に住む60代の女性は「桜が満開になる日を心待ちにしていた。暖かい日差しの中、散歩をしながら桜を見ることができてリフレッシュできた。来年こそは、のんびりと花見ができたら」と笑顔を見せる。