王子にある旺栄(北区王子本町1)が2月、渋沢栄一の好物とされるオートミールを練り込んだ「渋沢百訓まんじゅう」を発売した。
同商品は、今年の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公・渋沢栄一ゆかりの地である北区が進める「東京北区渋沢栄一プロジェクト推進事業」の一環で開発した。
地域産業活性化事業などを営む同社は北区を盛り上げようと、区内の企業とコラボした商品作りを企画。創業70年で和洋菓子を製造・販売する「山久」(志茂5)と創業98年でソース製造卸売業を営む「トキハソース」(滝野川7)との商品開発を進め、渋沢翁の好物オートミールを薄皮に、餡には北区のシンボルでもある桜の葉を練り込み、「渋沢翁と共に末永く親しまれ、北区を代表する土産になること」をコンセプトとした商品が生まれた。
パッケージ裏面のQRコードを読み取ると、渋沢翁の百訓のうち1つの訓言が見られるユニークな仕掛けも用意する。
同社の鈴木知子さんは「単なるまんじゅうに終わらず、渋沢翁の世界観を感じながら賞味いただければ。北区が盛り上がっていくことによって、気持ちが前に進めるよう願っている」と話す。
価格は、6個入り=1,420円、2個入り=495円。北区飛鳥山博物館内に新設された「渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館」(王子1)と同社が運営する「ごちそう亭」(王子本町1)で販売する。