十条のコミュニティースペース「しかのいえ」(北区上十条2)の庭先で11月28日、「ベーゴマ200個展示!秋の特別鑑賞会&回す会」が開催された。
当日は、北区社会福祉協議会の地域ささえあい活動団体「赤羽ベーゴマクラブ」創設者、平井孝明さん(北区)のベーゴマコレクション約200点を、しかのいえの庭先に展示した。
ペイントが施されたもの、下部や側面がやすりで削られ滑らかに磨き上げられたもの、第二次大戦中の金属不足の時代に作られた瀬戸物製のもの、太いロープを使って回す重量が5キロに及ぶものなど、さまざまなベーゴマに区内外から訪れた観覧客から感嘆の声が漏れていた。
ベーゴマの横にはベーゴマを回して戦わせる台「床(とこ)」を置き、平井さんや赤羽ベーゴマクラブのメンバーが初心者向けに回し方を教える教室も開催。
「初めて回せた」という喜びの声や、上級者が片手で持ったベーゴマ2個を連続で回したり、数メートル先の床目がけて投げ入れるようにして回したりすると、観客からは歓声が上がった。
「上級者や腕力の強い人が必ずしも勝つとは限らないのがベーゴマの面白いところ」と平井さん。しかのいえ代表の鹿野青介さんは「平井さんに教えてもらって初めて回せるようになった。ひもの巻き方や投げ方を工夫しながら床の上で回せるようになった時のうれしさは実際にやってみないと分からない。年齢性別関係なく誰でも楽しめるベーゴマは、多世代交流のためのツールとして、もっと注目されてもいいのでは」と呼び掛ける。
老若男女問わず、ベーゴマにフォーカスした同イベントは、多世代交流の場となった。