昔懐かしい生活道具を紹介する「来て、見て、さわって!昔の道具」展が1月5日から、飛鳥山博物館(北区王子1、TEL 03-3916-1133)特別展示室で開催される。
足踏みミシン、洗濯機、黒電話など、日本の高度経済成長を支えた生活用具
明治から昭和にかけて一般家庭で使用されていた生活道具を間近で見るだけでなく、実際に触れることができる(一部触れないものもあり)同イベント。手に取ることで当時と今の生活の違いや共通点を肌で感じてもらおうと企画した。
展示する用具類は同館が資料として収集してきたものの中から、北区で暮らしていた人々がかつて使っていた約80点。それらを明治・大正・昭和の時代に分けて紹介する。井戸から水をくみ上げる際に使った車井戸や炭火アイロンといった今では見ることができなくなったものから、昭和40年代に普及して生活を豊かにした電気洗濯機・白黒テレビなどの生活用品などをそろえる。
「この展覧会は北区の教育事業の一環でもあるため、平日は小学生たちが授業の中で見学に訪れることが多く、そのときは入場不可となる。一般の来場は土日がお勧め」と担当の工藤晴佳さん。展示室内には石臼をひいて粉にする体験コーナーも設ける。
昨年は8,617人が訪れた同展。17回目を迎える今回も同様の人出を見込む。「昔懐かしい貴重な品々に触れる機会がどんどん減っている。ぜひ手に取りに遊びに来ていただければ」と話す。